PRINCE'S TRUST


輸入版 60分
プリンス・トラスト '87

 イギリス皇室主催のチャリティー・コンサートです。この時期、毎年開催されていました。前年’86には、ポール・マッカートニーがラストを飾っていました。
 今回のラストは、ジョージ・ハリスンリンゴ・スターです。1年違いで出演する姿を見てると、この頃のビートルズの3人の人間関係が想像つきます。この年ですが中でもエリック・クラプトンが冴えていて、毎年のように出演している常連の彼が、一番楽しそうにしているのが印象的です。自分の曲の時の唸るギター・サウンドもそうですが、ジョージ・ハリスンの曲でリード・ギターをとる表情は、とても「素」の表情で可愛くも思えました。幸せそうなクラプトンを見ると、本当にジョージと仲いいんだな・・・・と思います。(これまでの彼らの人生を考えると複雑です) 演奏ですが、さすが影のビートルズ・メンバーという感じで息がピッタリで、おNEWですがストラトとレスポールの組み合わせはギター・マニアにもお勧めです。
 そのほかに、常連のフィル・コリンズエルトン・ジョンポール・ヤングなどが控えています。前年出番の少なかった、ブライアン・アダムスの演奏なども圧巻です。ラストでリンゴ・スターの歌を全員で歌う姿は、みんなくつろいでいて楽しそうです。前年のポールの後ろで緊張している出演者を思い出すと、カリスマのポール、人望のジョージリンゴと言った感じでしょうか。ジョージ・ハリスンファンの私には、プリンス・トラストの中で一番楽しめました。

 プリンス・トラスト1987/DVD



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