MOTLEY CRUE / GORKY PARK / OZZY OSBOURNE / SCORPIONS


ワーナー・パイオニア 132分
モスクワ・ピース・フェスティバルvol.2

 ’89年にモスクワで開催されたロック・フェスティバルで、言うなれば、この頃毎年のように開催された「モンスター・オブ・ロック」のモスクワ版チャリティー・コンサートです。
 以前から思うに、ロックバンドは単独のコンサートよりも、フェスティバルのような何バンドも出演するライブの方が名演(怪演)をすると思います。多分、他のバンドを意識して「アルドレナリン」が出まくりなんでしょう。このモスクワがまさにそうです。
 ふだんより悪ノリしすぎて罰金させられたモトリー・クルー(詳しくは観てのお楽しみ)の大はしゃぎ&余裕の演奏、少し緊張気味のゴーキー・パークは(このゴルバチョフ体制になるまでは、人気=影響力があるとして活動を制限されていたそうです。)晴れの大舞台を地元代表として観客を沸かせます。そして凄い歓声の中、オジー・オズボーンの登場です。なぜソ連でそんなに人気があるのか?と思いつつ、いつになく元気いっぱいのオジーが怪演します。まだ加入して間もないザック・ワイルドが、荒削りながらアドリブを主体とした強引なギター・ソロで非凡な才能を垣間見せます。最後に登場したスコーピオンズ。ドイツと言うことでモスクワでの知名度が高く、地元のごとく観客をノセまくります。そして最後にジャム・セッションでフィナーレ。
 フェスティバルのホストは、スコーピオンズルドルフが勤めていたようで気になって調べてみたら、この3ヶ月後に「ベルリンの壁」が崩壊し、翌’90年にドイツが統合しています。そしてご存知のように何年か後にソ連も崩壊。ロックの力と言っても過言ではないかも知れません。と言うより、おそるべし仕掛人=ルドルフ「お兄ちゃん」シェンカー!と思ってしまいました。

 モスクワ・ピース・フェス(2)/DVD



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