OZZY OSBOURNE & JAKE E.LEE


シンコー・ミュージック 75分
”月に吠える”ライブ!

 ’84年「BRRK AT THE MOON」ツアーを収録した、ロックビデオの名盤です。
 当時ではまだマニアックな存在だったオジーのライブで、レンタルビデオ店でもよく置かれていたヒット作です。このビデオはシンコー・ミュージックからの復刻版で、当時はTOSHIBAから発売されていました。当時ダビングしたテープが見つからないのでDVDを探したところ・・・・ないのです。今や家族で有名になったオジーの傑作が出ていないのです。それも廃盤になっていました。そうするとどうしても観たくなるもので、すかさずヤフオクで探してビデオを購入。ジェイクが再発売を拒んでいるのか?と思いながら、何年ぶりかの傑作ライブを観ました。
 自分にとって初めて本当の意味でロックに深く浸透したのはこの頃、それはラジオで何度も何度も流れていたランディー・ローズがギターを弾くオジーの曲で、それはランディーの事故直後でもありました。追悼の意味で何度も流れる曲、伊藤政則氏の熱いコメント、私を完全にロックの世界にいざなった衝撃の出会いでした。しかし、もうランディーはいない・・・・。知った時には、もう彼はこの世にいなかったのです。(なぜ生きてる時に聞かなかったのか!)と後悔しながら、毎日のように「クレイジー・トレイン」を聞く日々。ポッカリ空いてしまった心の穴。そして、その大きな穴を埋めてくれたのが新加入のジェイク・E・リーだったのでした。あの時だれもが、新ギタリストに期待しながらも、ランディー・ローズを超える感動はありえないと思ってました。しかし、彗星のごとく現れた(それも日系人の母をもつ)ジェイクのアクロバットでマジカルのギタープレイに皆が興奮したはずです。事故直後のライブでは悲壮感が漂っていたオジー自身も生き返ったような動きを見せます。ジェイクの魔法のようなギターソロ、影の功労者トミー・アルドリッジのドラムソロが圧巻です。
 オドロオドロしいなどと食わずぎらいは言わないで、一度このライブを観てください。オジーは変なことをしても、この頃から癒し系の「お父さん」ですから。

 オジー・オズボーン/DVD



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